世界の雲行きが怪しくなってきました
コロナからの半導体不足・ウッドショックに加えてロシアによるウクライナ侵攻
今騒がれ始めたスタグフレーションの危機に対して個人でできる対策をまとめてみました
スタグフレーションにならないのが1番いいですがなってしまった時には慌ててももう遅い
最悪の状況を想定して備えておけば安心です
ここでは個人でできる対策のみに絞って解説していきます
スタグフレーションとは
対策に入る前に簡単におさらいです
スタグフレーションとは景気が悪いのに物価が上がっていく状況のことをさします
景気がよくなると物価が上がるインフレと物価が下がり給料も下がるデフレが同時に起こります
つまり物は値上がりするのに給料が下がる状態がスタグフレーションになります
スタグフレーションの原因
スタグフレーションになる原因は原材料費の値上がりです
これをコストプッシュインフレと呼びます
原材料や資源が値上がりすると企業は売値を上げざるをえません
これにより物価が上がります
が、原材料費が上がっただけで景気がよくなったわけではないので丸々値上げしてしまうと売れなくなってしまいます
そこでリストラや賃金カットなどの経費削減を行い売値の上げ幅を縮小させていきます
賃金は減ってるので景気は悪化していきますが原材料費が上がっていくのでさらに値上げしなければなりません
こうやって原材料費の値上がりを原因としてスタグフレーションが起こってしまいます
現在の世界情勢もコロナからの半導体不足や木材の高騰、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー・食料品の値上げなどのスタグフレーションが起こる要因を満たしているため、世界中で物価高騰と景気の悪化が叫ばれてます
個人でできるスタグフレーション対策
そんな中で個人ができる対策は限られてはいますが、やるとやらないとでは大きく変わってきます
ここからはスタグフレーション対策に有効な方法をお伝えしていきます
住宅ローンを固定金利に変更する
スタグフレーション対策は基本的にはインフレ対策と同じになります
物価が上昇することはお金の価値が下がるのと同義ですので、市中の紙幣流通量を減らすことで物価高騰を抑制することが有効な対策になります
紙幣流通量を減らすには政策金利を上げることで対応しますので住宅ローンを変動金利で組んでいると金利上昇のリスクがあります
政策金利が上がってから固定金利に変更しようとしても固定金利の方が早く上がりますので今のうちからの対策が必要になります
変動金利は上がるのか?
住宅ローンを組んでいる人の内7割が変動金利を選択しているので変動金利を上げると景気への影響が大きいので上げないということを言う方がいます
しかしインフレやスタグフレーション時に日本と世界の金利差大きいと日本から投資資金を引き上げる投資家が増えます
インフレしている時に金利が低いと円を持っているだけで毎年円の価値が下がるからですね
そうすると日本円が売られ円安が進行してしまいます
原材料費、特に資源を輸入に頼る日本はスタグフレーションがますます進みさらに景気が悪化します
今は日銀の指値オペ(長期金利を上げないように指値0.25%になると無制限に国債購入する政策)で金利上昇を抑えています。しかしこれは円安をさらに進めます
どこかで金利を上げないと日本ごと沈没してしまいますので必ず住宅ローン金利は上がっていきます
住宅ローンを変更するときにオススメなのは20年以上の固定金利
5年や10年固定の方が金利は安いですが、5年後10年後の金利は上昇局面の可能性が高いです
出来る限り長期の固定金利をすすめます
現在は指値オペで長期金利が抑えられてますので変えるなら今しかありません
電化製品を早めに購入する
今回のスタグフレーションの特徴はエネルギー資源と食料品、半導体などの原材料が不足することにより起こります
インフレ時にも大事なことですが、必要なものは早め早めに購入しないと値上りしていきます
電化製品を早めに購入することにより、最新の省エネルギーな節電家電で電気代を安くすることができます
電気代は既に上がり始めてますがまだまだエネルギー不足は解消の兆しすら見えません
更に値上りする前に購入することにより被害を最小限にできます
特に大事なものはエアコンです
エアコンは値上り確定どころか半導体不足により供給量がかなり減少してます
2022年が安くエアコンを買える最後になるかもしれません
今どきのエアコンはランニングコストが安くすぐに取り戻せるので電気代が上がりにっちもさっちもいかなくなる前に購入することをオススメします
エアコン設置工事まで含めて最安値はコレ
日本円以外の資産をもつ
原材料費の値上りは世界的なものですが日本ほどダメージを受けない国もあります
当然資源国と呼ばれる国です
ロシアを除外しても中東やアメリカなどはエネルギー高により利益をえます
インフレは起こりますがスタグフレーションの危険は相対的に低くなります
特にアメリカは利上げ発表後すでに国債利回りが上がってきてます
日本円の価値が下がっていく状況でドル建て債権は値上りしていくと単純な利回り以上の利益になります
例えば年間で日本円の価値が10%下がりドル建て債権が7%値上りすると銀行預金と比べて17%以上の利回りと同等です
もしまだ証券口座を持ってない場合はライン証券がオススメ
少額からの投資やポイント投資も可能で当然つみたてnisaにも対応してます
人気のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資することも債権ETFで安全に資産を増やすことも可能です
ちなみにライン証券のコモディティ(現物)ETFの利回りは驚異の65%
まだまだコモディティは上昇局面が続きますので今がチャンス
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投資が怖いと思ってるかもしれませんが銀行預金という日本円に全力投資するのもスタグフレーション時にはかなりのハイリスクになります
分散投資でリスク管理を行いましょう
太陽光発電を検討する
こちらも電気代絡みです
エネルギー資源の高騰と円安によるダブルパンチで電気代はまだまだ上がります
太陽光をのせることで電気代を安くすることを検討しましょう
現在のFIT買取価格は1kwあたり17円と7年前の約半額です
しかし10年間で元はとれます
売電で元を取り、値上がりする電気代を自家使用で抑えることが出来る太陽光発電はまだまだ優秀です
来年からは更に1円買取価格が下がりますし、太陽光自体も値上がりが予想されます
元が取れるのは今年までかもしれません
早めの検討をオススメします
ちょっと休憩!スタグフレーション時にやってはいけないこと
長くなってきましたので少しだけ休憩しつつスタグフレーション時にやってはいけないことを2つ紹介します
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やってはいけないこと!借金をする
インフレ時には借金は有効な手段です
借金してもお金の価値が下がるため、返す時には実質的に少なく返すことが出来るからです
例えば年間3%のインフレが10年続くとお金の価値は34%下がります
同じ100万円でも今の100万円の方が34%多くものを買えます
つまり10年後に一括返済すると34%の利回りがあったことと同じになります
金利差し引いても大幅プラスです
ですがスタグフレーション時には返済原資となる給料も減っていて生活費は上がっていくために返済余力がなくなっている可能性が高いです
スタグフレーション時の借金はよく考えて行う必要があります
やってはいけないこと!新電力にする
少しでも電気代を安くするために新電力はいい選択肢でした
去年までは…
ロシアのウクライナ侵攻によりエネルギー価格が高騰している今は新電力にしてはいけません
新電力は電力市場から電気を調達してます
いわば時価価格です
安値で安定しているときはいいですがスタグフレーション時や世界情勢が不安定な時は既存の電力会社(東電など)と比べて大幅に高い価格になります
先月4千円が今月4万円なんてことも大げさではなくありえます
既存の電力会社に戻りたくても新規は受け入れ停止なども考えられるのでリスクを犯すべきではありません
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個人で出来る対策続き!固定費を削減しておく
スタグフレーション時に大事なことの一つに生活費の削減があります
物価が上がり給料が下がる状況では当然ながら買えるものは少なくなります
しかし先に固定費を削減しておくことで実質的に使えるお金は増えていきます
毎月何もしなくてもかかるお金を減らしておけばスタグフレーションが起こっても耐えることができます
固定費削減は節約と違い一度設定するだけで効果が半永久的に続きます
しかも慣れてしまえば生活の質を変えることなく費用だけ抑えれますので早めにやっておきましょう
具体的な方法を知りたい方はこちら
副業するより大事!お金が欲しいのならば固定費削減で月に5万円
ただし上にも書きましたが今新電力にするのはオススメしません
車や家は早めに購入する
ロシアのニュースで中古車を購入する人が増えていると報じられていました
これはインフレやスタグフレーション時には中古車価格がわかりやすく上がるためです
すでに米国では中古車販売価格が3割以上値上がりしており、日本も間もなく上がり始めることが予測されてます
また当然ながら部品価格も上がるため新車もだんだんと高くなります
今購入しておけば数年後に買った価格以上で売れることもありえるかもしれません
借金はダメですが資産になるものを今の低金利で購入するのは大アリです
新築住宅も値上がりが確定してます
ウッドショックですでに高値ですがロシア産のアルミがすでに十数年ぶりの高値圏になってます
各メーカーすでに値上げしてますが値上げが決まったのはロシアのウクライナ侵攻前
更に高くなるのは必至の状況です
鉄や内装材も上がってきてます
一部では新築価格が2割上がってるとの情報もあり、全国的にこの流れは変わりません
さらに金利も上がると一般的な給与では購入できなくなる未来も考えられますので、夢の新築住宅を手に入れたい方は今が最後のチャンスの可能性があります
新築住宅も車もローンを組むのであれば固定金利がベターです
ベストは当然現金一括ですが
ちなみに中古住宅は逆に値下がりします
これはスタグフレーションで生活が厳しくなるとローンの支払いが出来ずに手放す人が増えるからです
供給量が増えるとその分野でのインフレは解消されますので一時的に高くなったあとは暴落します
中古住宅狙いの人はしばらく待ってからの購入をすすめます
金利差を差し引いても安く買える可能性が高いです
家庭菜園を始める
子どもがいる家庭では家庭菜園もオススメです
子どもと一緒に楽しみながら育ててその野菜が食卓に並ぶことで情操教育をしながら家計にも優しい
食品も値上げ確定してますので多少でも食費を浮かせることができます
オススメはマンションなどでも簡単にできる水耕栽培です
特にサニーレタスやベビーリーフは初心者でも簡単でかなりの量が採れる上に栄養価も高いです
最近はキットも発売されてますのでこれだけあれば一ヶ月後から食卓に美味しいレタスが並びます
こういった小さなことの積み重ねがスタグフレーションを乗り切るのには必要になります
世帯収入を増やす
どれだけ物価が上がろうがそれ以上に収入が増えれば問題はありません
世帯での収入を増やすためにパートの日数を多くしたり副業を始めたりすることが有効になります
特に今残業代やボーナスで生活費の補填をしているご家庭はスタグフレーションになると急速に苦しくなります
物価高と景気悪化で企業側も余裕はなくなっていきますので残業代とボーナスはまっさきにカットされてしまうからです
そうなってから慌てて副業始めても初めはあまり稼げません
今のうちから給料が下がっても大丈夫なように初めておくことが大事になってきます
何もしないのと少しずつでも副業していると数年後の所得に大きな差ができます
副業っていっても何したらいいか分からない方はこちらを参考にしてください
(ホントの初心者向けですのですでに初めている方の参考にはなりません)
最後に
まだスタグフレーションにはなっていませんが世界情勢的にスタグフレーションの可能性がかなり高まってきました
何も対策せずにいると気付いた時には生活が苦しくなってしまいます
少しずつでも対策を行い慌てずに乗り切りましょう
ただし今回のスタグフレーションは原因がはっきりしてますので対策は容易です
途中にも書きましたが証券口座を開き日本円以外の資産に投資する
というかドル建てでコモディティETF(石油や貴金属・食料品などの投資信託)に投資するだけで解決します
当たり前といえば当たり前ですが原材料費、特にエネルギーや食料品が値上りするのが原因でスタグフレーション起こりますのでコモディティETFも値上りする
コモディティに投資すればインフレ率よりはるかに高いリターンが得られるのは当然ですね
まだ証券口座を開設されてない方はライン証券で証券口座作ってみませんか?
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LINE証券他に紹介したのはオマケのようなものですが、やって損はないしやらないと損するのも間違いないです
個人でもできる対策を行い慌てずに乗り切っていきましょう
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